家で過ごす時間の中でも少しずつ変化は起きている
不登校になると、親はどうしても「学校に行けるかどうか」に意識が向きます。
私もそうでした。
今日は行けるかな。
明日は動けるかな。
そんなことばかり考えていました。
でも、今振り返ると、学校に行けなかった時間も、息子の中ではちゃんと小さな変化が起きていました。
家にいる時間の過ごし方
私は仕事をしていたので、不登校だからといって毎日仕事を休むことはできませんでした。
最初はそれにも罪悪感がありました。
けれど、お昼ご飯の用意だけはしてから仕事に行くようにしていました。
すると、そのうち息子がYouTubeで卵焼きやオムライスの作り方を調べて、自分で作るようになりました。
私は、オムライスに使う鶏肉を1回分ずつ分けて冷凍しておいたり、料理しやすいように少しだけ準備をするようになりました。
全部やってあげるのではなく、少しだけやりやすくしておく。
そんな小さな手助けでした。
気分転換も、無駄ではなかった
気分転換になればと思って、ゲームセンターに連れて行ったこともあります。
その頃の私は、どこかで「気分転換したら学校に行けるようになるかもしれない」と思っていました。
だから、クレーンゲームにたくさんお金を使ったのに学校に行けなかった時は、少し残念な気持ちにもなりました。
でも、その時は以前ほど大きく落ち込みませんでした。
「また別のことを考えればいいか」
そんなふうに少し落ち着いて考えられるようになっていました。
ゲーミングPCがきっかけになったこと
息子が「ゲーミングパソコンが欲しい」と言ったことがありました。
友達が買ったので、一緒にゲームをしたいという理由でした。
私は反対しませんでした。
息子がやりたいゲームにはどれくらいの性能が必要なのか、私なりに調べて、それなりのゲーミングPCを用意しました。
すると、息子も自分でパソコンについて調べるようになりました。
私はパソコン本体のcpuやグラフィックボートを主に調べていたのですが、息子はモニターの速度やキーボードの軸についても調べていました。
最初はただゲームをするためだったかもしれません。
でも、自分で調べる。
知ろうとする。
できることを少しずつ増やしていく。
そういう姿を見て、これもひとつの成長なのかもしれないと思いました。
止まっているように見えても
不登校になると、どうしても「何も進んでいない」と感じてしまうことがあります。
私もそうでした。
でも、今振り返ると、学校に行っていなかったあの時間も、息子は少しずつ前に進んでいました。
料理を覚えたこと。
自分で調べるようになったこと。
少しずつ気持ちが落ち着いていったこと。
そういう変化は、その時はとても小さくて見えにくいものです。
けれど、あとから振り返ると、確かにそこにありました。
子どもは、止まっているように見えても、ちゃんと育っている。
今はそんなふうに思っています。

