小学6年生の秋、息子は本格的に学校へ行けなくなりました。
本人に理由を聞くと、こんな答えが返ってきました。
「Cくんのことが50%、サッカーのことが50%」
子ども自身がそこまで言語化できていることに、正直驚きました。今回は、息子が「原因の半分」と言ったCくんとのことを振り返ってみようと思います。
始まりは小学2年生のころ
Cくんとの関係が気になり始めたのは、2年生のときでした。
水筒を脛にぶつけられたり、頭に向かって振り下ろそうとされたり——そんな出来事がありました。(その時の記事はこちら)それでも同じ地区に住んでいるし、遊びに誘われれば一緒に出かけることもありました。
子ども同士のことだから、と見守っていたのですが、Cくんの行動は少しずつ見過ごせないものになっていきました。
帰宅したら、階段に「衛生的に問題があるもの」が置いてあった
ある日仕事を終えて帰宅すると、アパートの共用階段の真ん中に、衛生的に問題のあるものが置かれていました。薄暗くてよく見えなかったのですが、誰かが踏んだ足跡までついていて。
玄関のポストを開けると、見知らぬおもちゃがたくさん詰め込まれていました。
子どもたちに聞くと、「Cくんたちが遊ぼうってきたけど断ったら、ピンポンを50回くらい連打してきた」とのこと。怖くてたまらなかったそうです。断っているのにポストにものを入れてきたり、手を突っ込んできたり——本当にしつこかったと話してくれました。
便については証拠がなかったのですが、翌日、その場にいた別の子が「Cくんに言われてやった」と白状しました。
この出来事で、息子は「もうCくんとは友だちでいたくない」とはっきり思ったようです。
5年生のとき、石を耳にぶつけられた
決定的だったのは、5年生のときのことです。
友だち2人と3人で下校中、後ろから石が飛んできて、息子の耳に当たりました。振り向くと、Cくんがくるっと背を向けて学校の方へ走っていくところが見えたそうです。
「もう我慢できない!」
仕事中に息子から電話が来て、声から怒りが伝わってきました。すぐに学校へ連絡し、翌日、担任の先生も交えて事情を聞く場が設けられました。
Cくんの言い分は、「クラスのみんなに『ウザい』と言われていて腹が立った。投げた石がたまたま当たった」というものでした。
「なんで俺だけが謝らなきゃいけないの?」
確かに「ウザい」という言葉は良くありません。でも、石を耳に当てられてケガをしているのは息子です。しかも「ウザい」と言っていた子は他にも大勢いたのに、なぜか息子だけが謝るよう求められました。
息子は先生に言いました。
「石をぶつけてきたことを謝らなくていいので、僕も謝りません」
筋の通った言葉だと思いました。でも先生は「お互い謝りなさい」という姿勢を崩さず、息子は仕方なく形だけの謝罪をしたそうです。
この納得のいかない理不尽さが、息子の中で「学校に行きたくない」という気持ちの種になっていったのだと思います。
6年生、せっかくの運動会で
6年生に進級する際、「Cくんと同じクラスにしないでほしい」と学校に申し入れました。幸い聞き入れてもらえて、別のクラスになりました。
ところが、これまでの経緯が新しく6年の担任になった全クラスの先生に伝わっていなかったのか、Cくんのクラスの担任がことあるごとに2人を近づけようとしました。
6年生になって学校を休みがちになっていた息子が、それでも頑張って登校し、最後の運動会に出ようとしていたある日——。
帰宅するなり、ものすごく不機嫌な顔で言いました。
「もう運動会出ない」
聞けば、100m走のグループ分けで離れていたはずのCくんを、Cくんの担任の先生が「こっちのグループでいいじゃん」とわざわざ息子の隣に連れてきたというのです。
息子はこう言いました。
「本当は俺だって運動会参加したいよ。でも隣で走って、また足をひっかけられたりしたら、俺もう抑えられんかもしれん。殴るかもしれん」
参加したいのに、参加できない。 そのもどかしさが痛いほど伝わってきました。
「担任の先生に手紙を書いて、100m走だけ見学にしてもらおう」と提案すると、先生は翌日、黙ってCくんをもとのグループに戻してくれました。おかげで、小学校最後の運動会には無事参加することができました。
運動会を終えてほっとしたのも束の間、その後サッカーに関わる出来事が起き、息子は完全に学校へ行けなくなってしまいます。
次回は、もう「50%」の理由——サッカーのことについて書こうと思います。

