パワハラで会社を辞めたい。でも生活が不安だった私が、退職までに調べたこと

オフィスで電話対応をする女性の後ろ姿。パワハラと退職の不安を表現したイメージ。 人生の記録

私は最後に勤めていた会社で、ひどいパワハラを経験しました。

営業部で事務をしていましたが、営業部員5人のうち4人から、怒号や嫌がらせを受けるようになり、最終的にはうつ病を発症して退職しました。

けれど、当時の私はシングルマザー。子どももまだ学生で、「辞めたい。でも生活はどうする?」という不安が常にありました。

この記事では、パワハラで心身を壊しながらも、退職後の生活をどう支えていくか調べ、実際に行動したときのことを書いています。

パワハラの巣穴に入ってしまった

今振り返ると、私が配属された営業部は、かなり独特な空気の職場だったと思います。

契約社員として入社した時、採用担当者から最初に言われたのが、

「安く使える人が欲しかったのよね」

という言葉でした。

正社員より時給の低い契約社員を使った方がコストが抑えられる…。言いたいことはわかります。

でも、「本人にそれを言うんだ…」というのが正直な感想でした。

入社早々ショックは受けましたが、当時48歳。小学生の子どもを育てながら生活費を稼がなければならなかった私は、「少し口が滑っただけかもしれない」と思い、働き続けることにしました。

しかし、その職場では違和感のある出来事が次々と起こりました。

  • 契約社員の賞与額をしつこく聞かれる
  • 社員同士の給料を比較される
  • 給与明細をホワイトボードに貼られる人がいる

今思えば、感覚がかなり麻痺していたのかもしれません。

きっかけは、ささいな相談だった

仕事にも慣れ、取引先とも信頼関係ができてきた頃。

寿退職した先輩の後任として、若い女性の契約社員が入社してきました。

最初は普通に接していましたが、ある日、取引先2社からその女性の態度について良くない話を聞いたのです。

私は悩んだ末、「会社の印象が悪くなる前に」と思い、上司へ相談しました。

すると返ってきたのは、

「そんなこと注意して、あの子が辞めたらどうするんだよ」

という言葉でした。

後から知ったのですが、その上司を含む営業部員たちは、彼女やその友人たちと頻繁に飲みに行くほど親しい関係だったそうです。

子どものいる私は、仕事が終わればすぐ帰宅していたため、そんな人間関係ができていることを知りませんでした。

私はただ、取引先から聞いた事実を共有しただけでした。

でも、その瞬間から空気が変わったように感じました。

パワハラが日常になっていった

さらに同じ時期、別の営業所から男性社員が異動してきました。

その人は以前の営業所でも女性社員とのトラブルがあったらしく、「パワハラ気質で有名な人」と言われていました。

最初は距離を取りながら働いていましたが、やがて私にも怒号や嫌がらせが向けられるようになりました。

気づけば、営業部員5人のうち4人から何かしらの攻撃を受ける毎日になっていました。

心だけではなく、身体にも症状が出始めた

「生活があるから辞められない」

そう思って、1年ほど耐えました。

でも次第に、会社へ近づくだけで心臓が激しく鳴るようになり、手が震え、夜も眠れなくなりました。

毎朝、「行きたくない」

そう思いながら出勤していました。

「もしかして、うつ病かもしれない」

症状についてネットで調べると、うつ病のセルフチェックや、退職後の支援制度についての情報がたくさん出てきました。

その中で知ったのが、「傷病手当金」という制度です。

一定の条件を満たせば、退職後も健康保険から給付を受けられる可能性があると知りました。

私は以前、DVによる精神的ストレスで限界まで追い詰められた経験があります。

その時は病院へ行けませんでしたが、今回は「生活を守るためにも、ちゃんと受診しよう」と思いました。

傷病手当金を受けるために調べたこと

退職後も傷病手当金を継続して受給するには、主に次の条件があります。

  • 退職日までに健康保険の被保険者期間が継続して1年以上あること
  • 退職日時点で、仕事ができない状態であること
  • 退職前から傷病手当金を受けている、または受けられる状態であること
  • 医師から「労務不能」と判断されていること
  • 退職日に出勤していないこと

また、傷病手当金は最長で「通算1年6か月」支給されます。支給額はおおよそ給与の3分の2程度です。

※制度は変更される可能性があるため、最新情報は必ず協会けんぽ公式サイトをご確認ください。

調べながら、「辞めたら終わりじゃない。少し休む道もあるんだ」と感じ、少しだけ希望が見えた気がしました。

うつ病チェックをした結果

ネットのセルフチェックをいくつか試したところ、どれも

「うつ病の可能性が高い」

という結果でした。

その結果に安心してしまった自分がいて、複雑な気持ちになったのを覚えています。

その後、メンタルクリニックを予約しました。

初診はとても混んでいて、予約は1か月後。

事前にダウンロードした問診票には、会社で起きたことや現在の状態をかなり詳しく書きました。

そして受診当日、私は「うつ病」の診断を受けました。

労災にするか、傷病手当にするか悩んだ

診断を受けたことで、「労災申請」という選択肢も出てきました。

調べると、労災の方が補償額が大きい場合もあると知ったからです。

私は一度、「労働組合系の相談窓口」に電話相談をしました。

対応してくださった方はとても丁寧でした。

その中で言われたのが、

「パワハラの証拠があったとしても、会社側とやり取りを続けるのはかなり精神的負担がありますよ」

という言葉でした。

その瞬間、

「もう関わりたくない」

という気持ちが、自分の中ではっきりしました。

会社と争うエネルギーは、もう残っていなかったのです。

最終的に私は、労災申請ではなく、傷病手当金を利用して療養する道を選びました。

あの時の私に言いたいこと

パワハラを受けていると、

  • 自分が悪いのかもしれない
  • 我慢が足りないのかもしれない
  • 辞めたら終わりだ

そう思ってしまうことがあります。

でも、本当に限界になる前に、使える制度を調べることは大切だと思います。

「辞める=すぐ生活できなくなる」ではなく、支えてくれる制度がある場合もあります。

もし今、同じように苦しんでいる方がいるなら、一人で抱え込みすぎないでください。

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